歯を360度ぐるりと削るオールセラミックのリスク

歯を360度ぐるりと削るオールセラミックのリスクセラミック治療は、むし歯や歯周病の治療をした後、セラミック素材のかぶせ物や詰め物を装着して歯の機能や見た目を回復する治療です。

かぶせ物(クラウン)は二重構造からなり、内側と外側の素材がそれぞれ違います。オールセラミックとは、内側と外側の素材がセラミックでできている、かぶせ物です。素材自体に強度があり、天然の歯と遜色のない自然な色・艶を再現することができます。また咬み合う歯にも優しく清掃性にも優れているので、むし歯・歯周病になりにくく、お口全体の歯を長持させることができます。その一方で、歯を1.5~2.0㎜ほど削るため、歯にダメージがかかります。

歯を削る前にご相談ください
セラミックによる審美治療には、見た目の問題を改善するために4~6本の歯を一遍にセラミックのかぶせ物にしたり、セラミック矯正を提供したりすることがあります。こうした治療は、審美的な問題を短期間で解消できますが、歯を大きく削るため大きなリスクも伴います。歯を大きく削ってしまうと、後々、再治療が必要になった時、削る量がさらに増えてしまい治療が大変になるのです。とかく見た目だけが重視されがちですが、審美治療も歯科治療の一つ。長持ちさせることも重要です。

もし見た目の問題でオールセラミックを検討している方がいらしたら、歯を削る前に当院に相談にお越しください。正しく診断した上で歯に優しく長持ちする治療を提案いたします。