むし歯治療

歯を守り、再発を防ぐ精密なむし歯治療

精密なむし歯治療

多くの方が思い浮かべられる歯科の治療と言えば、むし歯の治療だと思います。むし歯治療は歯科診療の基本ですが、歯科医療の進展によって「痛い」「削って詰める」というイメージのあったむし歯治療が画期的に変わっていることをご存じでしょうか。

現在では、マイクロスコープ(顕微鏡)を使って患部を見極め、ほとんど痛みを感じることなく必要最小限だけ取り去り、再発を防止する精度の高い治療が可能になってきたのです。そして口腔内のメカニズムやむし歯の原因、リスクも明らかになり、そもそもむし歯を作らないようにする予防治療も進んできています。

歯と体に負担を与えないバイオエミュレーション(生体模倣し、歯の構造に適し生体にあった材料を使用する)の治療

二宮院長の所属するバイオエミュレーショングループでは、歯や体への影響をできるかぎり軽減する、進化したむし歯治療の研究に取り組んでいます。当院は、2022年現在バイオエミュレーションの考え方と技術を実践した治療が受けられる都内唯一の歯科クリニックでもあります。先進的な検査システムや診療機器を導入し、再発を防ぐ精度の高い治療を行い、むし歯になるリスクを軽減し、大切な歯を守るカリエスコントロールを目指します。

コンポジットレジンによる修復治療
バイオエミュレーションのむし歯治療の特徴は、Leica社製医科用マイクロスコープを使い患部だけを取り除く、できるだけ歯を削らない精度の高い治療であること、質にこだわったコンポジットレジン修復を行うこと、金属製の補綴物を使わないメタルフリー治療であることです。

当院で特に力を入れているのがコンポジットレジンによる修復治療です。コンポジットレジンを使うことにより、患部を削る量をさらに最小限に抑えることができ、安定した咬み合わせと自然な白さを復元することができます。

<コンポレットレジンとは>
従来、奥歯などの治療は金属製の詰め物が主流でした。これに変わって使われるようになったのが、白いプラスチック樹脂の修復用素材、コンポジットレジンです。「CR接着修復法」と呼ばれる治療で、歯を削ったあとの修復や歯が欠けている部分の修復などにも幅広く使われています。最近は、接着性能の高い接着性レジンが開発されていますが、接着には高い技術が求められるため、その仕上がりは歯科医師の腕に左右されると言われています。

Leica社製医科用マイクロスコープで再発を防ぐ治療

医科用マイクロスコープ当院では全症例でLeica社製医科用マイクロスコープを使い、むし歯菌に感染した患部だけを精密に取り除きますので、患部を残すことなく削る部分をできるだけ少なくすることができます。またレントゲンではわかりにくいむし歯の様子を、マイクロスコープ動画で見ていただくことによって、患者さんにもお口の中の状況を理解していただき、治療や予防への意識を高めていただきます。

治療部位の感染を防ぐためにラバーダムも使用
むし歯になりやすい方の唾液には多くのむし歯菌が含まれています。治療中に唾液が患部にかかってしまうと再び感染し、被せ物をしてもその下でむし歯が発生することがあります。そこでリスクの高い患者さんの場合、唾液がかからないようにラバーダム防湿というマスクのようなカバーをつけて治療しています。精緻な治療によって限りなく再発を防止します。

精密顕微鏡治療へ

むし歯の進行度と治療法

Co(初期う触)CO
【症状】
歯の表面が薄く溶けて白く濁り透明感が無くなります。むし歯が始まったばかりの状態です。
【治療法】
この段階では削ることはせずに再石灰化を促す治療を行います。また予防対策としてフッ素塗布を行い、正しい歯磨き方法を指導し、ホームケアを徹底していただきます。

C1(エナメル質う触)C1
【症状】
むし歯菌によって表面のエナメル質(硬い部分)が溶け始めた段階です。エナメル質には神経がないため痛みが無く、自覚することはできません。
【治療法】
この段階でもできるだけ削らず、再石灰化を促し自然治癒を目指します。また予防対策としてフッ素塗布を行い、正しい歯磨き方法でホームケアを徹底していただきます。

C2(象牙質う触)C2
【症状】
むし歯菌がエナメル質の下にある象牙質まで溶かしてしまった状態です。むし歯が歯髄(神経)に近づくにつれ、冷たい物がしみるなどの自覚症状が出てきます。
【治療法】
むし歯菌に侵された象牙質の部分を精密に除去し、コンポジットレジンで修復します。

C3(神経まで達したう触)C3
【症状】
むし歯菌がエナメル質と象牙質を溶かして、歯髄(神経)まで達した状態です。激しい痛みを感じることが多く、神経が壊死してしまった場合は、膿が出たり歯ぐきが腫れたりします。
【治療法】
歯髄(神経)をとり、むし歯菌に感染した根をきれいにし無菌化する根管治療が必要となります。その後、セラミックなどで被せ物や詰め物を作成し装着します。

C4(残根状態)C4
【症状】
歯の頭の部分(歯冠部)はなくなり、歯根だけが残っている状態です。歯髄はもうすでに死んだ状態ですので激しい痛みは感じなくなります。歯根の先に膿がたまることもあります。
【治療法】
抜歯の可能性が高いですが、治療できる歯質が残っていれば根管治療を行い、被せ物を装着します。歯を残すことができない場合は、抜歯して入れ歯やインプラントなどの治療を行います。