全身の健康にもかかわる歯周病

全身の健康にもかかわる歯周病歯周病と糖尿病には深い因果関係があることが明らかになっています。糖尿病にかかると細菌感染しやすくなるため歯周病も進行しやすくなり、逆に歯周病治療によって血糖値が改善することもわかっています。糖尿病と診断された方は、歯周病にも気を付けることが必要なのです。

また歯ぎしりや食いしばりは歯周組織に過度の負担を与え、歯周病の進行を促進させることがあります。ご両親や兄弟姉妹が早く歯を失っている場合は、歯周病にかかりやすい体質と考えられますし、10代、20代でたびたび歯ぐきが腫れる場合は、特殊な歯周病細菌に感染している可能性もあるので注意が必要です。歯周病はお口の中だけでなく全身の状態を含めた広い視野で診ることが必要です。

タバコも歯周病のリスクになります
タバコを吸っていると血行が悪くなり、栄養が充分に行き渡らないため、細胞の免疫力が低下して歯周病にかかりやすく進行も早まります。喫煙期間が長くなると歯ぐきの色が自然なピンク色から黒っぽく変わり、炎症に気づくのが遅れがちになります。スモーカーの方は、むし歯がなくても定期検診やメインテナンスを受けることが大切です。もちろん、歯やお口の健康のためにも禁煙をお勧めします。